SAKAI展示会場
第三回 制作ノート「学校の一日」

 制作ノート公開第2弾は『学校の一日』!実際の制作ノートは、画像で見るよりももっと汚いぞ〜(笑)!ちなみに画像は鉛筆で描いてるように見えるかも知れないけど、いつも描いているのはボールペンです。

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←これはどんなシーンが必要か考えたときのラフ画。最初に考えたのは校舎全体のシーンだった。校舎全体を正面からみるか、タイトルで使ったように斜め下から見るか考えたが、メインは正面からにして、そこを移動できるノーマルな形をとった。

 教室は横から窓側を見た構図に決定。学校を題材としたものを見ると、スタジオをつかったドラマなどでは廊下側の壁にカメラが向いているが、映画などロケで撮影した教室のシーンでは、空が見える窓側の壁方向を向いたシーンが多かったためこちら窓側アングルを起用した。

 すべての特別教室を入れたかったが容量を考えて、全部というわけにはいかなかった。とりあえず体育館、プール、校庭は絶対必要として、作りながら左の画像にはないが、図書室や音楽室、美術室、保健室を作っていった。

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↑キャラクター。右から主人公、ヒロインのマキ、マキの親友アユミ。

memo のゲームを作るために最初に取りかかったことは上にもあるようにシーンをいくつか決めたのちに、背景となる学校や教室を3Dモデリングソフトで作ったことだ。これは最初にツールで教室の机やイスを書き込んでみたのだが、奥行きがあるように見せるためには、微妙に向きや大きさが違う机の絵をひとつひとつ描かなくてはいけない。約30個もある机とイスをドットで描いてゆくのは気の遠くなる作業に思えた…。ここで便利な3Dソフトの登場!ひとつの机とイスを作ればあとはコピーして3次元空間に配置するだけでOKなのだ。教室を3DCGの画像を使うと、他もそうしたくなる。というわけで学校全体もモデリングした。
 
校のイメージは小学校・中学校・高校と全部ごちゃまぜのイメージ。給食はどうしても取り入れたかったので、給食を入れた時点で高校風ではなくなってしまったかも知れない。算数にするか、数学と呼ぶか、いろいろと考えてしまったが、いろんなものの呼び名は完成品の通りである。
 
人公の少年はいたって普通にした。ヒロインの女の子は最初「いつもの店」に登場したユミ&マイの少女の頃という設定ににしようと思い、ヒロインはマイに、その親友はユミにして作りはじめました。しかしゆくゆく考えると、未来への可能性が無限に広がっていなくてはいけない学生に「秘密の店勤務」という未来が遊んでいてチラつくのはまずいかな…とあるとき思ったのです。そして完成に近づいてきてから名前をあわててマイ=マキに、ユミ=アユミに変更したのでした。



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TAKESHI SAKAI.