SAKAI展示会場
第二回 制作ノート「サマーデイズ」

 第二回目からは制作ノートを公開。SAKAIゲーム人気投票で2000年8月現在、もっとも人気の高い『サマーデイズ』の制作ノートを公開します。みなさん投票ありがとう!

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@タイトルシーンからどこのシーンへと繋がってゆくかを考えた部分。完成版で実現したバス停や民宿前の森林、海岸などが描かれている。

Aリアクションコマンドの種類を考えた部分。ここを決めているときにも想像が広がってゆくのだ。。。

B主人公の少年は最初こんなイメージ?!シャツと短いズボンはそのままだが…。

Cアイテムを考えたときのメモ。先にアイテムをずらーっと考えて、そこからイベントを思いつくこともある。白くきれいな貝殻などもそうである。

D一日のくぎりには、現在の思い出の数を表示させようとは思ったが、はじめから日記というアイデアはなかった。

(画像をクリックすると大きな画像で見ることができます)

memo 最初につけた題名は「サマーくん」。ほかにも「my海」「サマーな人々」「サマータイム」などがあったが、最終的には『サマーデイズ』に決定。海のイメージは日本の海水浴場。作者は海外へ行ったことがないので、しかたなくそうなったというのもある(笑)。帽子をなくしたヒロイン・オードリーのイメージは涼し気で少し影がある謎の少女といったイメージから描いたもの。バス停のおじいさんは作るときにもう一人の主役のようなこだわりがありましたね。この老人の家に遊びに行くイベントも考えましたが、これは実現してません。同じく実現しなかったシーンとして畑がある。バス停脇の道を昇って行けるようにしようと思いました。イベントがボツになっても道のグラフィックだけは残したのでこれが「けもの道」への引っ掛けみたいになってしまった。その分『サムライ』では畑仕事を入れたのでよしとしましょう。河原に出て来た妖精は、ほぼ完成状態になってから付け足したものです。まるで妖精が「そこにわたしを!」と言って押しかけて来たかのように…。公開した頃は20代〜30代以上の方からの感想が多く、「やっぱこれは大人向けだな」と思っていたのだが、最近は年齢層に関係なく遊んでもらっているようです。これから何年経っても、夏と言えば本当の海ともうひとつ『サマーデイズ』を思い出してもらえたら本当に嬉しいことだと思っています。



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TAKESHI SAKAI.