☆幻のお蔵入り&未完成ソフト☆

 完成して公開したものの現在は公開していないもの、完成したものの公開するほどのものでもないもの、完成させることのできなかったものたちをここで特別に紹介!今後の新作がこのコーナーに追加されることのないよう祈るばかりである…。

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(「1999想い出」より)


〜メニュー〜

「夢占いの世界」

「リトルヒューマン」

「リトルヒューマンmini」

「ハードライダー」

「わら人形」

「生活シミュレータ」

「デジタルキャンドル」

「デパート」

「演技シミュレータ」

「食事シミュレータ」

「性格実験室」

「クレーンゲーム」

「1999想い出」

「ピエロの風船くばり」

「カウンタマニア」

「デジタルドクター」

「スーパー」

その他






DLというリンクは「もしかしたらダウンロードできるかも」リンクです。


「夢占いの世界」(1995年〜)

 HyperCardスタック。夢の妖精と楽しくお喋りしながら夢占いができる。占えるキーワードも多く、2、3年かけて占いとトークの部分を強化した。オンラインウェアとして公開した第一作目!そして唯一のシェアウェアである。¥2000 【戻る】




リトルヒューマン(1996-97)

 昔に流行った人間観察ゲーム?をふたたび!と思い練習もかねて作った作品。640×480のモニタの中に生活する主人公(男)をひたすら観察する。しかしこの画面サイズが良くなかった。完成はしたものの、あまりにも遅い動作速度にくわえて絵がラフすぎた。のちにムーディーというキャラクターを使い3Dレンダリングしたキレイな画像でふたたびチャレンジ!オブジェクトを少なめにしたものの、速度の改善には及ばず…。結局はこの2本を練習として「mini版」を作ることにして、主人公も男から女の子へと変えることにした。そして『リトルヒューマンmini』が完成してしばらくたったある日のこと。マシントラブルとともに前作2本はハードディスクから消えてしまったのであった。そして僕はバックアップができるZipディスクを買うことにした。 【戻る】


リトルヒューマンmini(1997)
リトルヒューマンmini

 ツールの練習もかねて昔流行った人間観察ゲームをモデルにして完成させたのがこの作品だったわけだが、その後数々のオリジナル作品を公開してゆくにつれ、この作品だけオリジナルのアイデアでないという部分や最新の機種では動作が速くなりすぎるなど、僕の中で「お蔵入り度」は年々高まっていた。21世紀になり、バージョンアップで改善しようにも完成からすでに数年がたち、内部の解析がむずかしいほどへたっぴな作りになっているという点で2001年6月にお蔵入りとなった。初心忘れるべからず、このゲームを作ったときの苦労はいまでも忘れてはいません。 【戻る】



DL


ハードライダー(1997)
ハードライダー

 97年の8月に作ったバイク操作シミュレーションゲーム。運転ではなく、ギアやクラッチを操作して、走ったり止まったりのむずかしさを楽しむ異色のゲームだった。このゲームのために大変な苦労をしてバイクを3Dモデリングしたにもかかわらず、操作してから最後はどうする?という部分が思い浮かばなかったため、完成には至らなかった。このアイデアとCGバイクの画像は、その後「風と彼女」で使われることになった。 【戻る】




わら人形(1998)

わらド〜ル

 ブラックジョーク的なストレス解消ソフト。でもこわ〜い雰囲気はたっぷりと味わえるようにしてありました。作ったときは「コレ傑作!」と友達にも見せて笑っていたのだが、公開してしばらくたち、冷静に考えてみると「もしかしたら真剣に呪をこめてやってる人もいるかも…」と思いはじめ、「その呪いの余波が作者にまで来たら…!!」とおびえはじめ、「そう言えば最近体調悪いな…」なんて思ってしまうようになったことから、遊ぶ側の受け取り方を完全にコントロールすることはできないし、利き目がありそうで怖いということもあり、削除することにしたのです。なのでレアです。 【戻る】




生活シミュレータ(1998)

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 月給・生活費・友人の数などのステータスを設定して、一人の人間の生活をシミュレートする異色のゲーム。リアルタイムに流れる時間の中、パラメータによって友人が出来たり恋人との結婚まであった。さらに子供ができたり浮気・離婚も!!詰め込めるものはすべて詰め込んだゲーム的なシミュレーターだった。2000年10月までは公開していましたが、各部に改善の余地があるバージョンアップが必要なゲームだったことと、作品が古いために再度開発することがとても難しいという理由で、時期を見て公開を終了しようと思っていました。今の作品とはまったく違ったものでしたが、実験的で個人的には好きな作品です。 【戻る】


デジタルキャンドル(1998)

デジキャン

 永遠に消えることのない灯火を提供するリラックスソフト。ロウソクは3Dレンダリング画像で、火はムービーという仕上げのデジタルなロウソクソフト。画面いっぱいに広がる不思議な空間…。完成して公開もしたのだが、ゲームにくらべて感想や反響がほとんどなく、一時期、解凍後に「アプリ化されない」などのトラブルもあったことから、姿を消すことになった。 【戻る】




デパート(1998.9)
デパート

 僕のゲームでは数多くの買い物シーンが登場するのだが、「デパート」はその原点。買いたくても物を買えないこの不況の時代に、VIPになってジャンジャン買いまくるだけのゲームがあってもいいじゃないか!と思いたち意気揚々と作成にとりかかったゲームである。1F〜7Fまで各売場があり、一通り買うだけでも700万円は使った気分を味わえる。屋上ではのんびりとひと休み…。一種のストレス解消ソフトでもあった。女性にはウケたが、男性にはイマイチだった作品。この買い物ネタは『ハピネス』で理想の形まで持って行くことができたということで、この作品は2001年にお蔵入りとなった。見た目のチープさに反して個人的には満足度も高かったので、いつかもう一度グラフィックなどのクオリティーを増して作り直してもいいとひっそりと思っている。 【戻る】



DL


演技シミュレータ(1998)

 「生活シミュレータ」「食事シミュレータ」につづくシミュレータシリーズ。映画監督の前で役者として演技をして、決まった台詞を話すときの動きや顔の表情で、役者としての有名度が決まるというものだった。なぜか絵コンテだけで、着手しなかった作品だけれど、考えてみればその後の僕のゲームでは(笑う)や(怒る)などのリアクションボタンが付き、イベントに合わせてある意味「演技」ができるようになっている。その後いろんなゲーム使われることになるリアクションボタンは、このとき考えられたのであった。 【戻る】




食事シミュレータ(1998)

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 食べ物を食べまくることが目的。それだけではなんなのでカロリー計算と体重の変化をつけた食事シミュレーションソフトです。ゲームの中で食事シーンを作りたいと思っていたので、その練習もかねて作ったのでした。食べるときの「ガブガブ」や「ゴクッ」といった効果音は、このゲームのために作成したものですが、気に入っていて今でもいろんなゲームで使っています。 【戻る】


DL


性格実験室(1998)

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 「演技シミュ」になかなかとりかかる気持ちになれなかったので、気晴らしに違ったものを作ってみようと思いました。多くのキャラクターたちの中から一人を選んで実験室に連れてゆき、そこでリアルタイムに流れる時間の中でご飯をあげたり、叱ったり、優しくしたりして、そのキャラの性格がどこまでプレイヤーの振る舞いに耐えることができるかということを試す実験風ゲーム。ちょっと残酷かも知れない。これはメニュー画面と実験室の背景のみ作り、あとは未完成です。 【戻る】




クレーンゲーム(1998)

 ゲームセンターによくある人形がとれるクレーンゲームです。キャラクターの当たり判定の細かい調節と表示順位の変化などの練習のために作りましたが、先にぬいぐるみ達を作ってしまい、それを取るイベントがなかなか設定できず、そのうちむしゃくしゃしてやめてしまいました(笑)。これが上手く行けば「1999」のイベントで使おうと思ってました。 【戻る】




1999想い出(1998)

1999

 カップルを操作して人類滅亡が目の前まで迫った99年の地球で、最後のときまで自由な行動をとるというゲーム。最後のときを二人ですごすか、一人ですごすのか…。移動場所もいろいろで公園、海、神社、病院…といった具合で、とにかくフィールドが広すぎて完成までこぎ着けられなかった作品です。一時期はこのゲームが完成するまで何年もこれだけをひたすら僕は作り続けるんじゃないか…というぐらいの不安がありましたが、1999年夏までに間に合わなさそうだったらやめよう!と。そしてしばらくして完成を断念。そのかわり人類滅亡テーマではないものの、このゲームから神社のシーンを切り取り「デジタル神社」というソフトにして公開。さらにはこのカップルを使って『風と彼女』というゲームを作成。これでなんとか二人は救われたわけです(笑)。その後、オープニングの白黒映画風演出をそのまま『いつもの店』に使い、海のシーンをふくらませて『サマーデイズ』を作り、その中のイベントでちょっとした滅亡ネタを実現!これでまあ満足だな…と自分を落ちつけたわけです。力が入っていただけに当時はくやしくて、僕にとってお蔵入りソフトといったらコレのイメージが今でも強いんです。『クリスマスタイム』の後にとりかかった作品です。 【戻る】




ピエロの風船くばり(1999)

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 サーカスの下働きとして毎日客集めとなる風船くばりをする主人公。いつかサーカスのスターとなって大勢の観客の前で綱渡りをする日を夢見て…。ラストの綱渡りは感動的なものになる予定でしたが、風船をくばるシーンでのシステムエラーがどうしても回避できず断念。次の作品『サマーデイズ』にとりかかることにして、このオープニングだけを『サマーデイズ』で隠しとして入れました。ピエロはその後、『動物園』に出演。綱渡りシーンもイベントのひとつとして起用しました。 【戻る】

※その後2007年に完成。


カウンタマニア(1999)

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 個人的お遊びで完成させたソフト。数値が次々と変わってゆくさまを楽しめるカウンタマニアのためのソフトといえよう!(笑)シミュレーションゲーム好きな人は案外その気があるかも…。ボタンを押してひたすらカウントしてゆくコーナー、マラソンのときに便利な10ラップストップウォッチ、毎回ランダムで出現して動き回る鳥の数を当てるゲーム、制限時間までに配線を切って爆発を阻止する爆弾ゲーム!などなど内容は盛りだくさん。 【戻る】



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デジタルドクター(1999)

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 キャラクターを操作して総合病院に行き診察を受けるというだけの素朴なゲーム。お医者さんの問いかけに「はい・いいえ」で答えてゆくだけで病名がわかります。主人公が大の病院ギライという設定なので、結婚して子供でもできたら「ホラ、お医者さんはこわくないでしょ?」とコレを見せて言おうかな…と思って作りました。でもその予定はナシ(笑)。公開しなかったのは、これで宣告された病名を本当に信じてしまう人がいるカモ!というおそれがあったから。 【戻る】



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スーパー(1999)

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 買い物シミュレーション『デパート』の仲間として作ろうとした作品。若奥さんが、スーパーで買い物をして家に帰り、さまざまな材料を組み合わせておいしい料理を作るというもの。見事ダンナさんが満足する料理を作ることができたら合格!そう、スーパーの買い物よりも後の料理がメインとなるゲームだったのである。しかし作成はスーパーのシーンでストップ。理由はピエロのときと同様にシステムエラーが原因でした。このエラーを回避するべく何日も悪戦苦闘したが…。 結局はこの頃すでにとりかかっていた『学校の一日』の作成を優先させることとなった。後に料理のアイデアは『ロボ』で実現させました。 【戻る】




〜あとがき〜

 これまで紹介してきたソフト以外のものがある。それは、初公開ゲーム『リトルヒューマン』以前に作った練習用のゲーム。もちろんインターネット公開はしていないものだが、少し紹介しよう!チャップリンを動かして上から落ちてくる花を取る「チャーリー」。ルパン三世のアクションゲーム「ルパン三世」。このように著作権の関係で公開はできないが、好きな題材を使って一つのソフトを完成させる力をつけるためのゲームは他にもあった。東京ディズニーランドの園内を遊び回る「Tokyoディズニーランド」。幽霊のジョーが泪橋に帰ってきて最後はホセと再戦までしてしまう「あしたのジョー」(笑)。ジョーについては28Mもの容量になった。これから趣味でゲーム作りをはじめようとする人は、最初から公開を考えずに自分が簡単に世界に入り込むことができる、大好きなキャラクターものからチャレンジしてみてはいかがだろうか。そのほうが理想の完成像がよりハッキリして、作る力をつけやすいと思います。 【戻る】

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(「1999想い出」より)

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